吟醸造りは低温発酵にて丁寧に仕込まれ、ここから華やかな香りやのど越しの良さが生まれます。
そのため盛田では、ゆるやかな発酵を促すため、
軟水できれいな「理想の水」を捜し求め、やがて「木曽御嶽山の湧水」にたどり着きました。
硬度10未満の日本でも有数の超軟水。採水地である長野県の開田高原から
愛知県知多半島の小鈴谷工場まで200kmの距離をローリーで運び、厳冬の寒造りに備えます。
「松蘭」「子乃日松」「盛田」及び一部の「ねのひ」ブランドの特定名称酒は、
木曽御嶽山の湧水を仕込水に使用しています。
「酒米の王様」と言われる山田錦。特に大吟醸造りには兵庫産をはじめ、最高級の酒造好適米を厳選して買い付けます。
また「若水」や「夢吟香」といった良質な優れた酒造好適米を丁寧に磨き、地元愛知の原料にこだわった酒造りにも取り組んでいます。
酒蔵のある知多半島は一年を通じて温暖な気候ですが冬季には伊勢湾を渡って「伊吹おろし」と呼ばれる寒風が吹き、冷たい新鮮な空気を蔵に運んできます。
江戸期に銘醸地として栄えた尾張・知多半島の伝統蔵で厳冬の季節に、蔵人たちが熟練の技で酒を仕込み、また新たな伝統創りに情熱を傾けています