酒楽食楽 ~知多半島・名古屋行~

酒を通して、知多・名古屋の文化に触れる

酒を飲むのは、酒だけを飲んでいるわけではない。料理を楽しみ、酒器を愛で、人との会話に笑い、町の空気を感じる。酒は文化なのだ。ここでは盛田の日本酒を通じて触れることができる、知多半島、そして名古屋の様々な文化をご紹介したい。

一箇所目 常滑焼 憲児陶苑

(取材日:2014年10月10日)

徳利、ぐい飲み、酒を知ればこそのこのフォルム

盛田小鈴谷工場がある常滑市は、焼物の町でもある。日本六古窯の一つで、市内には数十軒の窯元があり、その中の一軒に、堀田憲児さんの工房、憲児陶苑がある。何色もの陶土を重ねてロクロを引くことで生まれる練り込みという技法を得意にしている窯元である。 「それじゃ、造っていきましょう」と言いながら憲児さんがドッカとあぐらをかく。土の塊をロクロの上に置いておもむろにスイッチを入れ、へらと指先で土に触れていくと、ニューっと上に伸びていき、あれよあれよという間に柔らかい曲線を描き出す。まるで土が生き物のように姿を変えていき、気がつくと酒飲みにはお馴染みのあのフォルムが完成している。 ロクロが止まると、白地に赤のマーブル模様が印象的な徳利である。

「これから窯に入れると2割5分縮むから、それも計算に入れて形を造っています。徳利で大事なのは、首の太さ。見た目には細いほうが美しいんだけど、細すぎると注ぐ時に空気が入りにくく、スムーズに酒が出てこない。やっぱりトクトクトクっていう美味しそうな音をたてながら注げる徳利にしたいですからね」。
また、ぐい飲みにしても、掌に収まる小ぶりのサイズが、形としては可愛らしいが、あんまり小さいと飲んだ気がしない。 「絶妙なサイズというのは、掌が記憶しています。私も酒好きな方なんで」と憲児さんは笑う。やはり酒飲みの心が分かった窯元が造る酒器は美しく。使い勝手も抜群なのである。

堀田 憲児

〈主な受賞〉
長三賞陶業展奨励賞
長三賞陶業展入選
東京ドームテーブルウェア大賞
「暮らしを彩る器展」入選
金津創作の森「酒の器」展入選
伊丹国際クラフト展“酒器、酒盃台”入選
伝統産業優秀技術者愛知県知事表彰 など

憲児陶苑

住所
愛知県常滑市山方町1-21
電話
0569-35-3467
HP
http://www.toko.or.jp/kenji/

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