酒楽食楽 ~知多半島・名古屋行~

旨い食には、旨い酒。『盛田』が飲める、名古屋の旨い店。

ビール、ワイン、ウイスキー、カクテルなどなど、世界各国の酒が気軽に飲めるようになった。日本酒にしたって、東北の酒、新潟の酒、灘、伏見の酒など、全国の地酒が、名古屋に居ながらにして楽しめるのである。いい時代になったものだが、とはいえやっぱり愛知の味には愛知の酒である。地元で長年人々に愛されてきた料理には地元の酒が一番合うのだ。ここでは、名古屋ならではの味が楽しめる店で飲む、地の酒『盛田』の魅力をご紹介したい。

三軒目 末喜

(取材日:2014年10月9日)

回転のよさは鮮度のよさ、週に4本、『盛田』が売れる店

日本酒というのは、案外鮮度が大切なものなのである。開栓をしたらなるべく早めに飲みきってしまうほうがいい。特に『盛田 無濾過吟醸 本生』のような繊細な風味の日本酒はそうである。
名古屋駅から歩いて8分のロケーションにある「末喜」は、地元の人に愛される定食屋といった風情の店構えだが、実は『盛田 無濾過吟醸 本生』がよく“出る”店で、何と1週間に4本の一升瓶が空になるという。つまりは、いつ行っても新鮮な『盛田』が飲める店なのである。
出迎えてくれたのは、園部豊子さん。3人の子供を育てながら、この店を切り盛りしてきた肝っ玉母さんだ。
「近所に住んでおられる単身赴任のサラリーマンの方がよく来られます。ほぼ毎日のように来て、食べて飲んで帰られる方もいますよ。まぁ、ご家族の方も、お父さんがウチで飲んでいる限り安心だと思われているみたいですね」と豊子さんは笑う。
早速『盛田 無濾過吟醸 本生』700円を注文しよう。冷えたグラスに入れられた日本酒は、やっぱりフレッシュ。穏やかな吟醸香が実に心地よい。こういう店で、地元の銘酒を飲んでいると、やっぱり昔から慣れ親しんだあの味が食べたくなる。ということで、頼んだのは「牛もつ煮」500円。

「炊いてから4日目が一番美味しいんだけどね。今日はまだ3日目。まだ味が浸みてないでしょ」と豊子さんはいうが、なんのなんの。
みそ風味の土手煮は、見た目は濃いが、決して辛くなく、八丁みその甘味がスジ肉の繊維の一本一本にまで浸みわたっている。そして、みその風味が口中にしっかり残っている間に、『盛田』を一口。その芳醇な酒の味がみそと見事なハーモニーを奏でる。
もう一品つくっていただいた「野菜炒め」500円もみそ風味。キャベツやにんじん、タマネギ、ピーマンといった野菜のシャキシャキッとした食感とみその味が、絶妙に絡み合っている。名古屋人は調味料としてのみその使い方を知り尽くしていると、この料理をいただいて実感した。ちなみに、この店で使っているみそは全て盛田製とのこと。
名古屋生まれの人間には懐かしく感じられる“おふくろの味”はやっぱり、地元愛知の『盛田』との相性の良さが抜群である。八丁みそが料理の輪郭を際立たせるのであるが、そこをまろやかに包み込むやわらかな風味、懐を深さが『盛田』の酒にはあるのだ。
もう一品、おまけで出してくれたのが「玉こん3本」500円。以前、単身赴任で名古屋に来ていたお客さんが山形のご出身で、故郷の名物である「玉こん」を教えてくれて、メニューに加わったという。醤油風味でどこか懐かしい味。もちろん『盛田 無濾過吟醸 本生』とも良く合い、酒肴としても絶品だ。
そして、この店で飲む酒を、一層美味しくさせているのは、とりもなおさず、豊子ママの飾らない人柄なのである。

(取材日:2014年10月9日)

末喜
住所
愛知県名古屋市中村区名駅3-6-6
電話
052-571-2970
営業時間
11:30~13:30 / 17:00~22:00
定休日
土曜・日曜・祝日
料金
鍋もの(もつ鍋、キムチ鍋、鴨団子鍋)2人前2500円、かしわ唐揚げ700円、丸干しいか700円
交通
各線名古屋駅より徒歩8分、地下鉄桜通線国際センター駅より徒歩3分
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